FC2ブログ

2019-04

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

だからとにかく一秒を耐え忍べば

疎遠になる速度のゆっくりさがじれったい。 近づいたってその分遠ざかる癖に亀裂が来ない。足もとを見下ろしても平らなまま。
例えば歯並びとか足の形とか外側に変化は見えないのに内側から、特に胃から爛れていく感じ。
俺にしかわかんねーよな、と思ってそんなん何もかも一緒か、と気がついて、だけど笑えるとかでもなかった。
感情が心に浸透しないで滑り落ちていく間隔。胸の内側につるっとした滑らかな白い陶器の壁が肋骨の前に出来ていて、こう感じるんだろうなという経験則を跳ね返す。
多分笑うとこなんだろうな、と思ったが別に笑えもしなかった。
幽はこんな感じなんだろうか。ぼんやりした想像も一秒後には忘れている。
忘れることすら忘れてしまって後に残るのは茫漠の無色。

「みー」
その先がどうしても出てこない。
「みーー?」
長くのばして首をかしげて、この先はなんだったか、なんかあった気がするんだが。よく口に出していた気がするんだが。勘違いだろうか。
わからないのだからどうでもよかったことなんだろうと思って片づけた。
何だかわからないが、忘れてしまう程度の事だ、きっと。 直にみの音の響きも口から消えていくだろう。
何もかも一過性だから今をやり過ごせば、次の今が来て、一秒一秒を呼吸するだけで乗り切れば、多分。

「大丈夫、だよな」
外はまだ暗い。 口に出して我ながら大丈夫の響きが薄っぺらいなと思った。 重ねればいいかと思って繰り返す。大丈夫大丈夫大丈夫。 5回くらいで飽きてやめた。

「口が、疲れたな」
することもないから口に出して、またしても膝の上に乗るデジャビュを振り払う。
誰かの腰に手を回して、言いながら柔らかい何かに口を寄せたのも勘違い。 都合のいい夢でも見たのを今思い出してんだろうと自分を、軽蔑しようとしたのにぼんやりしていてまた忘れた。

「みー」
音符の三番目なのかま行の二番目なのかも定かじゃない音がまた口を支配する。 記憶ジャック。みの後が思い出せない。頭がぼんやりする。 アブダクト?
セルティに話したら怯えるだろうな。 とりとめもない考えが沸いては消える。温泉の泡みたいだ。と考えていつ温泉に行ったかを忘れていることに気付く。家族旅行じゃなかったような、それよりも大人になってから行ったような、修学旅行は確か京都だったか広島だったか まあ、どうでもいいか。

見ないふりでどこまでも行ける。
携帯をつつけば午前3時17分に火がともる。シフトは夕方の5時から。俺はまだスウェットで床に座っている。 あと14時間したら取り立てに行かなきゃならねぇ。 なにもかも億劫だが俺は立ち上がる。コーヒーでも淹れてまた床に戻って壁に背中を預けて思考の泡をはじけさせていれば夕方の5時なんて

いつかは来る時間だ。

● COMMENT FORM ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://hatihys.blog136.fc2.com/tb.php/164-ad6fbf9a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

つめたいんだな、と «  | BLOG TOP |  » セルティと帝人で静帝という鬱。

プロフィール

Q子

Author:Q子
東軍と佐助。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

bsr習作 (1)
告知 (2)
\デデーン/ (2)
ヒッキーさなだくん (3)
いろは譚 (1)
小十佐 (6)
家政が宇宙 (4)
伊達佐 (14)
いえまさかもしれない (12)
幸佐 (11)
デュラ (26)
お知らせとか (1)
bsr (1)
東方 (5)

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。