2017-11

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やんでれれれ

歩いて、すれ違って、振り返った。首筋が、寒そうだと思った。
それだけで充分だった。

早くもその夜に夢を見た。馬鹿馬鹿しい程都合のいい夢を。
翌朝、2ヶ月ぶりにシーツを洗濯した。自分を呪いながら。
そして、舌打ちをした。洗濯機の蓋を乱暴に閉めた後。
自分の人生史上最高に厄介で、認めたくないが、どうやら。

という朝から始まったその日の成果は珍しくトムさんがお前いい加減にしねぇと俺の胃に穴が空くぞ、と愚痴る程度。つまり、(俺の口から言いたかねーが)色々と甚大。しね。

っつー午前の大暴れで当座の怒りは晴らしたものの下っ腹で渦巻くざわつきが消えねぇ。午後になってすぐ、半休、という名前の謹慎を言い渡されて家に帰る道筋、になんやかんやと理由を付けちゃだらだら三時まで時間をつぶした挙句、わざわざ懐かしの登下校路を回り道に選んだ自分の意図なんざあのノミ蟲じゃなくてもまるわかり……クソ、また腹が立つ。
苛々と、蹴ろうと思った時に限って何も道に転がっちゃいねえからまた怒りがとぐろを巻いた。腹立ち紛れにとりあえず目についたガードレールを蹴飛ばして、制服の群れの中を逆流する。
自分でそうしてるっつーのに苛々した。なんでか固まってやがる女どもは甘ったるかったり爽やかだったりする匂いの中に汗の匂いを混じらせて俺をどんどん避けて行く。体育か、とそんな遠くもねぇ昔を考えてまた腹が立った。新羅はともかく、またあのノミ蟲だ。クソッ。歩きながらガードレールを怒りに任せてもう一度蹴りつける。さっきよりも甲高い音が出やがったせいで、ガキどもがざわついててんでんばらばらに体を引いた。その反応にも苛ついたがポケットの中の両手を握りしめて自制、時制、ちくしょうどうせなら乗り込んでやろうか!思考が怒りに煽られて沸騰。間違いねぇ。ここの制服だった。男で、斜め掛けの鞄で。短い髪で、うなじを無防備に冷気に晒して誰かを追いかけて駆けて行った。見覚えのある顔だった気がしたからなんとなく振り返った。
だから、顔は知らない。
ただ、喉が鳴る程、無防備で寒々しい首筋をしていた。
それだけで充分だった。
思い出しただけでまた喉が鳴る。校門には教師。立ち止まれねえ。毒づきながら通り過ぎて、未練がましく振り返る。視界の中にはガキばかり。
出ちゃあ来ないかと期待して足を止めりゃ教師が一応と言った風情でこっちを見る。半分以上怯えた視線に舌打ちをして踵を返して、ポケットから右手を出して頭を掻いた。かきむしるぐらいの強さで。

くそ、これじゃあ新羅を笑えねえ!

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